坂田直 2020 Archive 写真展
失いつつある街の風景を写真に収める
墨田区東向島にある「直やのおうち・展示室」で「坂田直 2020 Archive 写真展」が6月9日(火)から6月30日(火)まで開催しています。
“失われつつある「東京」”をテーマとして撮り続ける、坂田直(さかた なお)さんによる、「Dramatic TOKYO 写真展」は今年で3年目を迎え、「Archive 写真展」として開催。
福岡から上京した坂田さんは、永井荷風の濹東綺譚に影響を受け、向島に住み始めて14年。向島をはじめ、東京の風景が都市計画とともに古いものが取り壊され、その景色も大きく変わり始めてきました。
情緒ある東京の風景を記録として残したく、街を歩く中で見つけた生活が漂う風景の写真や建物を日頃持ち歩く携帯カメラで収め始めます。写真に収めて建物は、ここ数年で、すでに解体されてしまっているものも多いといいます。
坂田さんの写真は、モノトーンを中心にしながらもそのフレームに収められた1点の原色が印象的であり、モノクロのコントラストの中から眩しいばかりの光が差し込むシーン、奥行き感を感じる写真など絶妙なアングルで収められいるのが特徴的です。
一階の階段下から2階を眺める形で展示している写真は、建物の構造を利用した視覚的なトリミング方法で、展示方法にも工夫がされています。
「古い建物や懐かしい景色が好き」という坂田さんは、都心に出てもついつい懐かしい景色に目を奪われるそうです。
会場に訪れていた来場者は、「普段何気なく見る街の風景も坂田さんの目を通じてみると、こんな切り取り方もあるんだなと新たな視点を感じました」と写真に目を奪われていました。
古民家をリノベーションした会場で、失われつつある東京の景色を楽しんでみてください。
※会場となる「直やのおうち・展示室」は、多目的に利用出来るレンタルスペースとしても貸し出しています。
2020 Archive 写真展
期間:6月9日(火)から6月30日(火)の月曜から木曜・13:00~20:00・入場無料
会場:東京都墨田区東向島2-22-2
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