春の風物詩「すみだガラス市2023」が開催されました

-今年で祝30周年、全16団体が参加し大盛況-
東京都伝統工芸品の「江戸硝子」「江戸切子」のほか、手づくりのガラス製品や理化学ガラスなどを特別価格で販売する「すみだガラス市」が、大横川親水公園の長崎橋跡イベント広場で4月15日(土)、16日(日)の2日間にわたり開催されました。

平成4年からはじまった「すみだガラス市」は、今年でめでたく30周年を迎えます。雨風強まる初日と打って変わって、2日目は汗ばむ陽気となり、午後は時折雷雨に見舞われるなど、春の気まぐれな天候にも関わらず多くの来場者が訪れ、盛況のうちに幕を閉じました。当日は、墨田、江東、江戸川区で活躍するガラス製造会社や工房16団体が出展し、蔵出し品や、一点もののガラス製品などの展示販売を行いました。また、ガラス器のチャリティセールも開催され、売上金の全額は墨田区を通して社会福祉協議会に寄付されるとのこと。

「地元の方々だけでなく、毎年泊まりがけで遠方からいらっしゃるお客さんもいるんです」と、主催関係者も笑顔で来場者を見守っていました。

会場では、「このグラスでハイボールが飲みたい」、「SNSで写真を見て一目惚れして、買いにきました」など、来場者同士やお店の方との会話が弾む様子が、あちらこちらから聞こえてきます。青空の広がった2日目には、ガラス製品を手にとり、自然光に透かしながら自分のお気に入りを選ぶお客さまの姿も見受けられました。出展者からは、「ガラスの器がつくり出す影も綺麗なんですよ」という言葉も。

小皿や酒器、ガラスペンだけでなく、ビーカーやシリンダーなどの理化学ガラスが並び、ガラスの祭典とも言える「すみだガラス市」。今ではすっかり、すみだのまちの風物詩として街を彩っています。次回開催は2023年10月7日(土)と8日(日)。公園を散歩しながら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。