男を上げるお洒落学【4】
Vol.4 スーツの色と柄
スーツを着て仕事をしている方なら、何着かを着回していると思います。
ローテーションさせることで湿気が抜けシワも伸びますので、スーツを清潔に保ち永く着るために、2日続けての着用は避けてください。
少なくとも、春夏物3着、秋冬物3着、計6着は持っておきたいところですね。
それでは、その3着はどのような色・柄が良いのでしょうか。
今回は持っておくべき3着のスーツについて考えます。
●1着め・・・紺無地
紺色がスーツのベーシックな色であることはご存知の方も多いと思います。
1着めとしては青みが強いものではなく濃紺がお薦めです。
柄はもちろん無地ですが、目立たなければヘリンボーンやバーズアイと呼ばれる織り柄が入っているものでも良いでしょう。
左がヘリンボーン、右がバーズアイです。
余談ですが前者は魚のニシン(herring)を開きにした様子から、後者は鳥の目に似ていることからその名前が付いています。
●2着め・・・グレー無地
日本では圧倒的にネイビーが多いようですが、本来、それと並んでベーシックな色とされているのがグレーです。
中でも2着めに持っておくべきは、明るいグレーではなくチャコールグレーと呼ばれる濃いものです。
1着めと同様、目立たない織り柄が入っていても良いと思いますが、どちらか一方は織り柄の無いものを持っておきたいですね。
以上の2つはビジネスだけではなく「略礼装」として通用するものです。
略礼装とは、皆さんの言う「礼服」のことです。
えっ礼服って黒じゃないの?と言う方、実は濃紺やチャコールグレーなどの「ダークスーツ」も略礼装に含まれるのです。
黒だけを略礼装と考えるのは日本だけの、いわゆるガラパゴス的風習ですので、その点は覚えておいて損はないと思います。
●3着め・・・ネイビーストライプ
ベーシックな2色を無地で揃えたら、いよいよ柄物です。
スーツの柄と言えばやはりストライプ。
縞の太さや色が派手では無いものを選びましょう。
ビジネスの場に相応しく、そのうちのいくつかは略礼装も兼ねるようなラインナップです。
これが絶対ではありませんが、これを参考にご自分のクローゼットを見直してみてはいかがでしょう?
文章・写真 郷間裕(フィボナッチ紳士洋品店 店主)
フィボナッチ紳士洋品店
東京都墨田区墨田5-4-7
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