【江戸っ子でい】大企業で働くママは、地域の笑顔を撮る写真家だった
文:稲葉かずひろ
すみだで暮らす江戸っ子たちのONとOFF
花田友歌さん
今回取材したのは、大手企業の人事部に勤める花田友歌さん。おだやかで優しい雰囲気の2児のママです。墨田区に引っ越してきて約10年。まちのあたたかな空気に魅了され、家族と共に業平に住んでいます。
平日は人事部で、制度や仕組みづくりをしているバリバリのキャリアウーマン。社員の意見と、会社の意見を調整する仕事は、会社全体を見渡すことができ、その深みにやりがいを感じているとのことです。
そんな花田さんですが、実は写真家としての一面も持っています。15年前に、はじめて購入した一眼レフカメラで撮った沖縄の写真が小さな賞をとり、カメラへの情熱に火が付きました。
お子さまの誕生を機に、我が子の成長を写真に収めることに夢中になり、育休中にはカメラスクールに通い、技術を磨いてきました。なんと、その経験を活かし、企業の仕事を続けるかたわら、出張カメラマンとして開業。
すみだの風景をバックに家族写真を撮ることで、地域の家族や子どもたちの笑顔を写真に残せることが、大きな喜びなのだ
そう。
さらに、花田さんの写真への探求心は止まらず、京都芸術大学の通信教育課程で学ぶことを決意し、昨年卒業されました。
芸術大学卒業を機に出張カメラマンだけでなく、写真家としての活動も開始。個展を開催するなど、現在は表現としてのカメラに情熱を傾けています。
「地域の笑顔を、写真という手段で次世代に残したい」と語る花田さん。優しい雰囲気の奥にある、探
求心と行動力に感銘を受けました。
花田さんの作品は、これからも多くの人々に感動を与え続けることでしょう。
文/著者 プロフィール
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生まれも育ちも墨田区で、実家は吾妻橋にあった洋食店と喫茶店。
大好きな墨田区の魅力を多くの人に知って貰いたいと思い「すみだノート」に参加させて頂きました。
すみだに暮らす人の魅力的で多様なライフスタイルを発信していきたいと思ってます。