すみだの魅力を学ぶ 区民の方々と考える「すみだ検定」発足
すみだ検定

墨田区には、江戸文化発祥の地として、名所・旧跡、歴史に刻まれた人物ゆかりの地などが点在しています。また明治から大正にかけては、紡績、精密工業、石鹸、玩具製造などが盛んになり、発展してきました。そして現在も多くの文化人、職人が活躍し、下町ならではの風情も色濃く残る一方、東京スカイツリーや東京ミズマチなど新たな観光拠点も生まれています。
過去から現在に至るさまざまな墨田区の歴史、文化、産業などの私たち地域の財産である魅力をもっと身近に楽しく学んで再発見することを目的に「すみだ検定(すみけん)」が発足されました。
第一回目の活動として、すみだ生涯学習センターで行われる「区民企画提案・プロデュース講座」にて、「すみだ検定~創って学んで街づくり~」講座が開催されます。
今回は、すみだ検定実行委員長の大野田和弘さんにお話をお伺いしました。
--すみだ検定を創設した経緯を教えてください。
大野田:私自身は事務所を墨田区に構えていますが、正直、墨田区との関わりは深くありませんでした。せっかく墨田区とのご縁があるので、何かお役に立つことができないかと前々から考えていました。ふと周りを見回すと墨田区には、江戸時代から現在に至るまでさまざまな歴史や文化が身近にあることに気づき、墨田区にお住いの方々はもちろんのこと、訪れる方にもその魅力を伝えていければという思いから「すみだ検定」を発足しました。

--発足するのは大変だったのではないでしょうか。
大野田:ビジョンはあるものの、私自身深く墨田区を知っているわけではありませんので、地域に精通している方々やそれぞれ歴史や文化などに詳しい方々の協力を得てここまできました。
まだまだ、これからも試行錯誤の上で築きあげていかなければならないことが山ほどあります。
--どのように築きあげていく予定でしょうか。
大野田:まず、問題制作部会を立ち上げていこうかと考えています。検定問題を作るのに当たって、実行委員会だけではなく、講習会を通じて区民参加型の部会を立ち上げていきたいと考えています。また、同時にそれぞれの分野の専門家たちの協力のもと、初心者から地域学に精通した方々にも楽しんでもらえる問題の制作や講習会などを行っていきたいと思っています。
--検定を受けるだけではなく、皆で作っていくということですね。
大野田:第一の目的は、墨田区の歴史、文化、街並みなどの魅力を身近に学んでもらうということです。ですので、問題作りから関わることで、新たな発見も生まれるのではないかと思っています。
--検定の内容をお伺いできますか。
大野田:初級から上級者向けのコースを作ります。墨田区ならではの名称で、小結級~横綱級という名称にしていきます。横綱級合格者がガイドとなるツアーなども計画していきたいと考えています。また、由緒あるお店などにも参加をいただき、学びと地域活性化にもつながればと思っています。

--今後の予定は。
大野田:秋に第一回目の検定を予定しています。検定までの間に専門家の先生を招いての講習会やまち歩きツアーなども行っていきます。
歴史や文化に精通した方々の協力のもと、「すみ検チャンネル」をたち上げて、区内・区外に向けて墨田区の歴史・文化・産業などの解説の動画発信もしていきます。
--今後の活動が楽しみですね。
大野田:ありがとうございます。私たちだけでは完結しない取り組みなので、区民の皆様のご協力をいただければうれしい限りです。
すみだ生涯学習センター主催「区民企画提案・プロデュース講座」/「すみだ検定~創って学んで街づくり~」講座
日時:2月27日(土)、3月6日(土)、3月13日(土)各回10:00~12:00
受講料:1,500円(全3回コース)
会場:すみだ生涯学習センター ユートリヤ 墨田区東向島2-38-7
詳細、お申し込みはホームページにて
すみだ検定(すみけん)
お問い合わせはホームページにて