亀戸線散歩 fatboyわだ/連載全3回 【第1回】
※この連載は2020年冬号~2021夏号すみだノートフリーペーパーに掲載されたものです。
亀戸線散歩
文・写真:fatboyわだ
亀戸線を散歩して記事を書きませんかとのお誘いを受けた。地元を見直す絶好の機会。喜んで受ける事にした。
亀戸線は江東区の亀戸から墨田区の曳舟を結ぶわずか5駅3.4kmの路線。その内墨田区部分を乗ったり歩いたり。
亀戸水神駅を出た列車はやがて江東区と墨田区を隔てる北十間川を渡る。
江戸の頃から流れる小さな運河と2両の古い電車が交わる感じがとても良い。
車両はかつて私鉄最多両数を誇った8000系。昭和38年から20年の長期に渡って製造された東武を代表した車両だ。
かつては本線を長大編成で走っていた車両が2両で支線をガタゴト走る姿に中年から初老に向かう自分の人生をダブらせる。
東あずま駅に到着。2面2線の相対式ホームで改札内にホームを結ぶ踏切がある。このタイプは色々な所で見られたが今はかなり少なくなった。これもまた趣きがある。
路地を歩く。児童公園には香取神社旅所があり祭礼が盛んな下町を感じさせる。町工場やアパートもまた風情がある。
丸八通りを小村井方面に行く。二手に別れる辺りでストリートビューを見ると亀戸線の車両が出てくるので是非お試しあれ。
文/著者 プロフィール
-
大田区生まれで高校時代より江東区、江戸川区、墨田区と東京東部に住む下町育ち。
fat boys blues band、路地裏ノ月盗団といったバンド活動を通して「すみだストリートジャズフェスティバルinひきふね」のスタッフとなる。
下町の魅力を掘り起こす事に夢中になってます。
最新記事一覧
- 街のものがたり2022年8月10日亀戸線散歩 fatboyわだ/連載全3回 【最終回】
- 街のものがたり2022年8月4日亀戸線散歩 fatboyわだ/連載全3回 【第2回】
- 街のものがたり2022年7月26日亀戸線散歩 fatboyわだ/連載全3回 【第1回】