プレ防災遠足
芝浦工業大学の学生プロジェクト団体の「すみだの’巣’づくりプロジェクト」とNPO法人 燃えない壊れないまち・すみだ支援隊が運営する「ふじのきさん家」主催による「プレ防災遠足」が開催されました。
防災遠足は、2016年からスタートして今年で3回目を迎えます。
災害が起こった際に、実際に自分が歩いて避難できるか自信がないという高齢者の声を受け企画されたもの。
実際の避難経路を歩くことで、避難場所や危険な場所、自身の避難時の行動を確認します。
防災に関わる団体、企業、行政機関の協力のもと、雨水ポンプの使い方を学んだり災害用のトイレや防災設備の見学を行います。
当日は、参加者の健康面も考え、看護師や福祉関係者もスタッフとして参加します。
今回のプレ防災遠足は、10月13日(土)に行われる「防災遠足」に向けて、主催、共催、協力団体、一般参加者がコースの下見を兼ねて実際のコースを歩いて検証するものです。
約30名の参加者が3つのコース(夏目公園、ふじ公園、ふじのき公園スタート→東白鬚公園ゴール)に分かれ、避難場所や避難ルートを確認しました。
各自のスタート場所から、東京都立墨田川高等学校、路地尊、防災倉庫、白髭神社、向島百花園、東白鬚公園を廻りました。
防災スポット
【東京都立墨田川高等学校】
災害時帰宅支援ステーション。
帰宅困難者に向けてトイレや水道水、交通情報などを可能な範囲で提供するとともに休憩場所としても利用可能な拠点として指定されています。
【防災倉庫】
日常生活に最低限必要なものを備蓄しており、主な品目は、食料(アルファ米、クラッカー、おかゆ、粉ミルク)、毛布、紙おむつ、トイレットペーパー、応急医療用品、ビニールシート、発電機、仮設トイレ等。区内21カ所設置。
設置箇所:防災備蓄倉庫はこちら >>
【路地尊/天水尊】
路地尊は地下のタンクに、天水尊は地上のタンクに屋根に降り注いだ雨水を貯める設備です。
普段は花壇への水やりとして、火災時には初期消火活動に用いられます。これらは墨田区の防災シンボルでもあります。
【東白髭公園】
東白髭公園は、緑あふれる墨田区の防災拠点です。敷地内には、かまどベンチ、災害用トイレ、給水層などがあります。
1969年から都市計画で計画されました。東側には13階たての高層住宅が隣接しています。
※今年度の防災遠足の詳細に関しましては、内容が決まり次第告知いたします。
主催:すみだの’巣’づくりプロジェクト(芝浦工業大学)、NPO すみだ燃えない壊れないまち・すみだ支援隊 ふじのきさん家
共催:むこうじま高齢者みまもり相談室、むこうじま高齢者支援総合センター、早稲田大学長谷見研究室
協力:公益財団法人東京都公園協会、白鬚東地区自治会連合会、かぁかのおうち、高久産業株式会社、都立橘高校生徒会、 すみだケアマネジャー連絡会、墨田区訪問介護事業者連絡会、NPO法人長寿安心会、一寺言問を防災のまちにする会、芝浦工業大学地域安全システム研究室
「すみだの’巣’づくりプロジェクト」について
学生が企画運営をし、大学が資金援助をする芝浦工業大学の取り組み「学生プロジェクト」に、2016年度採択。墨田区の地域住民と連携し防災に強いまちづくりを提案するため、地域イベントの実施や防災ものづくりを行っています。
防災グッズは日常的に持ち運ぶことができるものが少ないという課題から、防災マップを超撥水・難燃性の布を風呂敷に印刷した「防災ふろしき」を企画し、全日本空輸株式会社(ANA)が運営するクラウドファンディングWonderfly[CREATIVE AWARD]にて、PRIZE WINNER賞を受賞。
今後、プロトタイプ作製に進み、サポートを募りながら事業化・製品化を目指しています。