音で世界を旅する、ほくさい音楽博
2月18日(日)に今年で4回目となる『ほくさい音楽博』が回向院(両国2-8-10)をメイン会場に-両国-江戸NOREN、ギャラリーX(カイ)の3会場で開催され、1900名程の来場者が訪れ賑わいを見せていました。
ほくさい音楽博は、世界に名を轟かせた葛飾北斎への敬意を込めて、北斎の生誕地でもある墨田区周辺地域の子ども達に、世界中の響きの美しい音楽に触れてもらい、その歴史を学び、練習を重ね、発表会を行っていくプログラムです。
今年は57名の子ども達が参加して、『義太夫発表会』『ガムラン発表会』『スティールパン発表会』が行われました。参加した子ども達は、約2か月ほどの練習を重ねて見事な演奏を披露しました。



その他にも、当日会場に訪れた子ども達も参加できるイベントが多数用意されていて、多くの子ども達が普段体験できないような体験をして目を輝かせ楽しんでいました。
参加型イベントは、相撲体操・バテリア体験(サンバの衣装でパレード)・ウクレレ体験会・河内音頭体験・スティールパン体験・ガムラン体験・太神楽体験・義太夫体験・だれでもオープンマイク、家紋作り体験・新聞記者体験・ノート作り体験・作詩体験・楽器作り体験などのプログラムが行われました。




発表会、体験会の講師を務めるのは、竹本京之助(義太夫)、鶴澤弥々(義太夫三味線)、原田芳宏(スティールパン)、鳥居誠(ガムラン・楽器)、ニョマン・スダルサナ(ガムラン・舞踊)、浦風冨道(相撲体操・相撲甚句)・久保田ガズ誠(ウクレレ)、アダチ正芳(サンバ)、志人(詩人)、丸一小助・小時(太神楽)、山田庄子(河内音頭)のみなさん。
それぞれの分野で活躍する講師により、初めて体験する子ども達にも分かりやすく指導されていました。
「正しい姿勢で、大きな声が出るようになるととても気持ちが良いものです。義太夫体験の楽しさから、古典芸能は堅苦しくないものだと知っていただけたら嬉しいです。今回の体験が子供達のよい思い出、経験になって日本の音楽を好きでいてほしいです。」と竹本京之助さんと鶴澤弥々さん。

「内気な子どもが、恥ずかしがらずに大きな声を出すことができた、普段体験することが出来ない経験が出来て良かった」と義太夫発表会に参加した子どものご家族。

「今回で4回目になるほくさい音楽博ですが、毎年多くの方が訪れてくれます。世界中の楽器の響きや色々な音楽を触れることで、みなさまに音楽の楽しさと可能性を感じてもらえればうれしいです。また、このイベントで墨田区の音楽を通じた輪がさらに広がればと思います。」と特定非営利活動法人トッピングイースト広報の西村さん。

会場内で青玄茶荘、Aprum Kitchen Works、Sumida River Kitchenが出展。美味しい中国茶やマフィン、カレー風味のおにぎりなどが販売されていました。
主催:東京都、アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)、特定非営利活動法人トッピングイースト。