2024年七夕。世界が注目するイベント【組曲「惑星」ボイジャー楽章付世界初演】がすみだトリフォニーホールにて開催

2024年5月2日 2024年5月2日すみだノート

過去から未来へ、

すみだから宇宙へ

2024年7月7日（日）にクラシック界の一大イベント【組曲「惑星」―ボイジャー楽章付世界初演】がすみだトリフォニーホールにて開催されます。

それに先立ち、4月15 日、すみだトリフォニーホールで記念公開プレゼンテーション＆楽曲披露会が行われました。

まず最初に、墨田区文化振興財団の澁谷哲一理事長および、山本亨墨田区長の挨拶から始まり、登壇者へ。

墨田区に本社を置くスペースデブリ（宇宙ごみ）の除去に取り組む会社「株式会社アストロスケールホールディングスの岡田光信 創業者兼CEO からは、会社の成り立ちから現状、今回のボイジャー楽章への期待が語られました。

次に、国立天文台上席教授の渡部潤一氏と、JAXA名誉教授の的川泰宣氏からそれぞれスライド付きで太陽系とその惑星について、そして数々の偉業を成し遂げて太陽系を後にし、今や残る電池もわずかになった惑星探査機「ボイジャー1 号・2 号」の話がされました。

そして、いよいよホルストが作曲した「惑星」（全7楽章）に、新作楽章「ボイジャー」を追加作曲した清水研作氏が、作曲の際の苦労や、込めた思い等を語りました。

最後にソプラノ歌手の秋本悠希さんが、ボイジャー楽章のクライマックスの導入部に入る予定の作中歌「さらば地球よ」を本山乃弘さんのピアノ伴奏で披露されました。

今年は、作曲家ホルストが誕生して150 年。有名な「ジュピター」を含む組曲「惑星」は今も人々に愛され演奏され続けています。

1977 年、太陽系の惑星探査機として打ち上げられた「ボイジャー」は、地球の外側を回る惑星を順にめぐり、探査データを我々の元に送信し続けました。

太陽系惑星探査という仕事を終え、カメラも機能せず、原子力電池も残りわずかで系外宇宙へと突き進む「ボイジャー」と我々は、やがて二度と交信することは出来なくなります。
唯一の可能性はボイジャーが胸に抱いた人類文明の記録「ゴールデン・レコード」を宇宙の誰かが拾い上げ、「地球」に向かって交信する時。

そんな「ボイジャー」に思いを馳せる時、作曲家はどんな「曲」を紡ぎ、歌手は、オーケストラはどのような「声」を響かせるのでしょう。

今年の「七夕」は、そんな宇宙のロマンを感じに行きませんか。
音楽や宇宙に興味のある方には是非、聴いて頂きたいです。

「世界初演」に先駆けて6 月1 日（土）に行われる、的川、渡部両氏によるトークセッションを含めた、新日本フィルの楽団員による弦楽四重奏の演奏が披露される関連プログラムは、入場無料（未就学児入場不可）でアストロスケール「オービタリウム（宇宙の軌道を感じる空間）」施設見学ツアー付きです。（要事前申込）

組曲「惑星」～ボイジャー楽章付き<世界初演>～と合わせて、参加してみてはいかがでしょうか。