身近なまちの魅力を再発見!多文化交流で巡る浅草・すみだ
観光地やまちの魅力を紐解きながら、多文化交流を目的に浅草・すみだを巡るまち歩き。
すみだ多文化共生交流会主催による「むっちゃんと行く!浅草・すみだ1Dayツアー」が2月5日(土)に開催されました。約5時間をかけて、浅草・浅草寺と京島3丁目の下町風情が残るまちを巡りました。
ガイドを務めるのは、全国通訳案内士のむっちゃんこと高野陸子さん(すみだ文化会議・理事)、参加者は、ネパールのご家族、メキシコの建築家と日本人4名の合わせて7名。
当日10時に浅草・雷門前で集合し、参加者各自の自己紹介を行なった後、英語と日本語を交えたガイドにより、雷門・仲見世・仁王門・本堂・影向堂・奥山・浅草神社などを散策をしました。
浅草寺には、雷門の提灯の底に施されている龍神の彫刻や風神・雷神の背面に奉安されている金龍像、お水舎の竜王像などいたるところに龍にちなんだ彫刻や絵が描かれています。その理由の説明を受けたり、都内最古の石橋(しゃっきょう)、江戸有数の盛り場であった奥山、喜劇人や映画弁士など浅草の娯楽を支えた人たちの記念碑や塚がある新奥山など普段は見逃してしまう場所を訪れ、知っているようで知らない浅草寺を知ることができました。
電気ブランで有名な日本初のバーでもある「神谷バー」で昼食をとった後、すみだリバーウォークを渡って東京スカイツリーまで歩き、押上から循環バス「すみだ百景 すみまるくん、すみりんちゃん」に乗車して京島3丁目に向かいます。
田丸神社で下車して、総菜屋も充実した下町風情も残る「下町人情キラキラ橘商店街」を通り、戦火や震災を逃れた長屋が多く残る京島3丁目ではまちの人との交流も図りながら散策。このまちには、長屋をリノベーションしたカフェやアーティストの工房なども多く、若い人たちに注目を浴びています。
その中のひとつ「京島駅(元米屋)」を訪れると、ちょうど左官アーティスト村尾かずこさんによる「左官アート」のワークショップが開催していました。京島駅にあるネパール料理「アート&ネパール」の壁画も村尾さんの作品だそうです。
京島駅では、建物内外の至るところに施されているアートや2階和室の天井画などを楽しむことができます。
ツアー参加者のメキシコ人の建築家が、京島3丁目にオフィスを構えているので、皆で立ち寄らせていただき、今日の感想などを話し合いながら参加者同士の交流を深め、ツアーを終えました。
「浅草も京島も身近な場所だけど、初めて知ったことが多く楽しめました」「外国人の方とも交流ができ、親しくもなれ、楽しい1日を過ごせた」と参加者も多文化交流を育みながらツアーを満喫したようです。
「コロナ禍で外国人向けツアーがしばらくできなかった中、今回は、私の好きな浅草や京島駅を日本人だけではなく外国出身の方々とも一緒に回れてとても楽しかったです。できればまた皆さんと一緒に回れたらと思います」とツアーガイドの高野さん。
今回のツアーは、「すみだの力応援助成事業」の企画のひとつとして開催されました。主催の「すみだ多文化共生交流会」では、今回のツアーをはじめ、いろいろな文化に触れ合いながらお互いが仲良くなり、助け合う環境が生まれるように、今後も様々な企画で多文化交流を図っていくそうです。興味のある方は一度参加してみてはいかがでしょう。