第38回 すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り
今年も錦糸町の夏の終わりの風物詩ともいわれる「錦糸町河内音頭」が竪川親水公園(首都高速7号線高架下)で、8月28日(水)、29日(木)の2日間にわたり開催しました。
錦糸町河内音頭の歴史は古く、1982年に東京の河内音頭愛好者たちと錦糸町商店街の青年たちが意気投合し、江東橋3丁目のパチンコ店「銀星」の2階で、本場大阪から招いた河内音頭取りたちの演奏会を開催したのがきっかけで今年で38回目を迎えました。年々来場者客は増え、現在は2日間で3万人を超えるほどの賑わいとなっています。
会場に向かうと既に演奏が始まっているようで、近づくにつれ唄と演奏が聞こえ始め、会場を前にしてすでに高揚感が高まります。
音頭、お囃子、三味線、太鼓、ギターなどの22名の出演者により河内音頭と江州音頭が繰り広げられ、演奏開始からボルテージも上がり、会場中央に踊りの輪が広がり、時間とともにその輪がどんどん大きくなってきました。
「みんなが輪になって楽しむのが、河内音頭の魅力。この会場は特別で、大阪でもこれだけの規模の河内音頭盆踊りはありませんね。音源も良いので、音頭をとったり、演奏をしていても気持ちがいいです」と出演者。
「関西にしばらく住んでいたので、河内音頭の盆踊りに何回か行ったことがあるのですが、錦糸町河内音頭は、踊るスピードも速いし迫力がありますね」と来場者。
錦糸町河内音頭に来たのは今年が初めてという方から開催当時から通っているという方まで、子どもから高齢の方、外国人に至るまで世代、国籍を問わず多くの人々が楽しんでいました。
会場では、踊りや演奏を楽しむだけでなく、屋台も連なり、ドリンクや食事も楽しめ、子どもたちは昔ながらの射撃や人形すくいなどを楽しんでいました。
中入りには、来場者の中から選ぶ「衣装・浴衣コンテスト」「踊り・浴衣コンテスト」も開催。
それぞれの出演者の音頭の魅力に酔いしれながら、最終日のラスト2曲目の山中一平のステージでは、ボルテージもマックスに近づき、80歳を迎える大御所の日乃出家小源丸の圧倒する音頭で幕を閉じました。
【出演】
三音家さとし(音頭)、三音家未登里(音頭)、三音家まこと(音頭)、三音家ゆうこ(音頭・三味線)、三音家帆月(音頭)、日乃出家小源丸(音頭)、日乃出家源司(音頭・太鼓)、三音家たかし(太鼓)、三音家小若丸(太鼓)、三音家小浅丸(ギター)、三音家みゆき(お囃子)、山中一平(音頭)、カオリーニョ藤原(江州音頭)、虹友美(三味線)、赤江真理子(太鼓)、生駒竜也(ギター)、ALI(ベース)、桜川いつみ(江州音頭)、桜川かおる(お囃子)、瑞姫(音頭)、あさひ雅子(音頭)、土生みさお(三味線・音頭)
主催:錦糸町河内音頭実行員会、錦糸町商店街振興組合
主催連携:江東橋連合町会
後援:墨田区、墨田区観光協会、東京商工会議所墨田支部、錦糸町を元気にする会