荒川駅、最後の日。八広駅、最初の日。

1994年4月1日、京成押上線の「荒川駅」は「八広駅」へと駅名を変えました。
八広八八祭りを前に、当時の貴重な券売機券と記念乗車券の写真が届きました。
「荒川駅」と印字された最終日の乗車券。
そして「八広駅」となった初日の乗車券。

感熱紙のため、年月とともに文字や色合いは少しずつ薄れていきます。それでも券面には、駅名が変わったあの日の空気が、確かに残っています。
荒川から八広へ。
駅名は、周辺の町名とそろえるために改称されたものですが、駅を利用する人々にとっては、いつもの駅が新しい名前を持つ日でもありました。
記念乗車券の表紙には「荒川→八広 駅名変更記念乗車券」の文字。中には「永い間ありがとうございました。」「これからもよろしくお願いいたします。」という、旧駅名と新駅名を見送るような言葉が添えられています。

30年以上を経た今、八広は誕生60周年を迎え、8月8日を「八広の日」として祝います。
町の名前も、駅の名前も、人々の思い出とともに受け継がれていくもの。
小さな切符から、八広という街の歩みが静かに見えてきます。
写真提供:榎本圭介







