ご当地ヒーローが子供達に伝えたいこと

下町人情剣士スミダー 1号
エドムラサキ

下町人情剣士スミダー 1号 エドムラサキ

すみだの平和を守るため、日々パトロールに励んでいるスミダーであるが、幼い頃は"仮の姿"でよくこの地で遊んでいたものだ。

その拠点となっていたのが、昔はあちこちにあった駄菓子屋。10円玉数枚を握りしめ、そこへ行くとどこからともなく馴染みの顔が集まってくる。店の前にはゲーム機やガチャガチャが置いてあり、駄菓子をモグモグしながら誰かがやるのをじ〜っと見ていたり、友人や店のおばちゃんとくだらない話をしたり…さらに奥には鉄板を囲んで、もんじゃ焼きが食べられるところもあった。小麦粉を水で溶いだけのシンプルなものだったが、そこにベビースターや魚肉ソーセージなんかをトッピングするともうたまらん。100円もあれば贅沢の極み!今思うとお金の使い方をこんなところで教えてもらっていたのかもしれない。
通りがかりの近所の大人達も気軽に声をかけてくれた。悪い事や危ない事にはまるで自分の子供のように注意し、カミナリみたいなオヤジもいたけど、なぜか嫌いじゃなかった。

何が正しく、何がいけないのか…その答えが曖昧になっているこのご時世。スミダーが一番大切にしているものはそんな下町の"人情"である。これさえあれば世界は平和だ。すみだの町から世界の子供達に、そのことを伝えるべく俺達は今日も行く!