もの創りのまち

向島百花園内 茶亭さはら 亭主 佐原滋元

佐原滋元近頃、時代・人々・景色が大きく変わって、追体験ができないまちとなり、若い方と話が合わなく、悲しいこともあります。

京成曳舟駅近くにあった「原模型」は、オモチャという製品が貴重だった頃、私達の夢を叶えてくれるお店でした。模型などのセットもありましたが、部品・部材も売ってくれました。

私達、お小遣いがない子ども達は、まとまったお小遣いをもらえる友だちに飛行機のセットを買ってもらい、組み立てを手伝いました。完成後にその図面をもらい、竹ひご等の部品・部材の量を割り出し、割安で飛行機を手に入れることができたのです。

ある飲み会で、「オモチャは買う物でなく、作るものだ」という話題になったとき、「原模型」の話題が出てきました。葛飾区や荒川区、台東区などから、自転車をこいで通ったものだ、と、自慢げに語る方や、世代も年長者から若い方とすごい拡がりでした。

製造業の多いすみだは、部品・部材を扱う店も多く、まち全体がホームセンターのようでした。