【2025年7月29日】本所地域プラザ BIG SHIPにて、映画『わたしのかあさん ー天使の詩ー』上映!
私のかあさんは知的障がい者でしたが、
私にとって最高の母でした。


ストーリー
知的障がい者の両親のもとに高子は生まれた。
一時は周囲と違う両親を恥じたが、時は流れ…
高子を変えた、母・清子の思い出とは――
障がい者特別支援施設の園長である山川高子はある日、親友から母親・清子のことを本にしないかと声をかけられた。
今でこそ福祉に従事する高子だが、かつては障がい者をうとみ憎んですらいた。高子は聡明な子だったが、両親は知的障がい者でありそれを恥じた時期があったからである。
親友の言葉に高子は小学三年生の頃を思い出す。同級生に母親を見られたくなくて、授業参観のお知らせを隠していた高子だったが、それを見つけた清子は授業参観にやってきてしまう。騒がしくおどけ、同級生から失笑を買ってしまう清子。その後、両親が知的障がい者であることを知らされ、高子は動揺する。そんな高子の心を癒したのは母清子の裏表のない、何より高子を愛する気持ちであった。
上映詳細
【日時】
2025年7月29日(火)
【1】10:30〜
【2】14:00〜
【会場】
本所地域プラザ BIG SHIP 多目的ホール
監督・ゼネラルプロデューサー
山田火砂子
幸せとは何か、貧しくとも豊かな家庭とは、泣き笑いのあるこの映画をぜひお楽しみください。
私の知的障がいの長女が通った大塚養護学校で長年お世話になった菊地澄子先生の書かれた『わたしの母さん』を映画化しました。
知的障がい者の両親の長女として高子は生まれました。秀才だった高子が小学三年生になって両親の障がいに気がつき荒れるところからドラマは始まります。しかし、周りの人々の感化によって「障がいを持っていたのが自分だったかもしれない」と言う事に気がつき、だんだん心を取り戻していくのです。
優秀ならIT企業などで働けば金銭的には楽だったかもしれないのに、後年、高子は福祉の道に進みます。糸賀一雄先生、田村一二先生、池田太郎先生方の影響を受けましたが、最も影響を与えたのは、無垢な心の母親です。悪は善に負けるがテーマです。母の悪口ばかり言っていた近所の人達も、だんだん仲良くなって、子供を預けるなど、母を信頼していきます。周囲の人々の心を変えていく母の姿を見た高子は福祉の道に生きる決心をするのです。
障がいの両親役に、寺島しのぶ、渡辺いっけい、友人の父親に船越英一郎、先生役に東ちづる、糸賀一雄先生役に宅麻伸、そして成長した高子を常盤貴子、その親友に安達祐実、ほかたくさんの演技派の俳優さんが参加して豪華メンバーのすばらしい映画となりました。福祉映画もここまで来たかと感動しています。
幸せとは何か、貧しくとも豊かな家庭とは、泣き笑いのあるこの映画をぜひお楽しみください。
山田火砂子プロフィール
東京生まれ。戦後女性バンド「ウエスタン・ローズ」で活躍後、舞台女優を経て、映画プロデューサーに。実写版「はだしのゲン」、「春男が翔んだ空」、「裸の大将放浪記」など数多くの映画を製作・公開した。初の監督作品としては、アニメ映画「エンジェルがとんだ日」がある。これは重度の知的障がい者である長女とともに歩んできた半生を題材としたもの。「石井のおとうさんありがとう」は平成17年度児童福祉文化賞を受賞。著書には「トマトが咲いた」があるが、これは娘2人を育てながら、 映画のプロデューサーとしてがんばってきた泣き笑いの29年間をまとめたもの。他に「嫁見る火砂子さん石井十次を撮る」。また学校・施設・イベント等で、福祉、教育、子育て、平和など幅広いテーマで講演活動も行っており、実績も豊富である。平成22年 日本映画テレビプロデューサー協会功労賞受賞。同年、第55回映画の日執行委員会表彰。平成23年、児童福祉文化賞 特別部門賞受。