東京の東にあるワンダーランド
オリジナルタロット肖像画家
森本ナオコ

その人の顔や姿ではなく、お話を伺いながら心に思い描いたイメージを絵にする「オリジナルタロット肖像画」や、オリジナルのトランプやタロットを制作しています。アトリエは曳舟にあります。
押上にある一軒家カフェikkAさんでは毎年個展を開催しており、今年も開催予定です。
初めてこの地を訪れたとき、„現代の日本にこんな場所が残されていたんだ!"と驚く瞬間が何度もありました。
昔は、生活の中に多くの余白があったのではないかと思います。しかし現代では、安心・安全の名のもとに多くのことが決められてしまい、ルールや遊び方まで定められているように感じます。そんな中で、この街には「ルール作りから参加できる余白」が残されている気がします。
歴史の深さと革新的な新しさ、そして自由が絶妙なバランスを保って共存しています。 「やってみたい!」と声に出してみると、自然と応援してくれる人とつながり、素敵な出会いが生まれる——そんな雰囲気が漂っています。型にはまらない人、自由な人が生きやすい街なのではないかと感じます。
そして、その人々が磁石のようにさらに不思議な人々を引き寄せ、濃いキャラクター図鑑のような街が出来上がっていったのかもしれません。私は、この不思議の国のような街でいつまでも遊んでいたいです。