江戸東京博物館 4月1日再オープン

「大江戸」という名が史料に現れるのは18世紀中頃、推定人口100万人を超えたあたりからです。この頃の江戸は、上方を凌駕する経済力を持ち、独自の文化を成熟させていました。政治の中心のみならず、物資や金、情報までもが江戸に一極集中し、巨大都市になりました。

江戸繁栄の歴史は、1590年(天正18年)徳川家康の入封時に遡ります。それ以前は、南関東の要衝として、また整備された水陸交通の結節地点として機能する一城下町でした。

この小さな城下町「江戸」は、いかにして、政治・経済・文化の中心都市「大江戸」へと発展していったのでしょうか。本企画展では、「江戸の成り立ち」「江戸城の絵図」「火事と江戸」「水辺の風景」「写された風景」の5つの視点から、巨大都市「大江戸」の繁栄の歴史を追い、大都市としての特性を見つめるきっかけとします。

なお、本展は4月29日(日)から放送が予定されている、NHKスペシャル シリーズ 大江戸(全3回)の関連展覧会になります。

会期:4月1日()~5月13日(
会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室
開館時間:9:30~17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:4月9日、16日、23日、5月7日(いずれも月曜日)
主催:東京都、東京都江戸東京博物館、NHK

東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図(江戸東京博物館蔵)展示期間:4月1日(日)~4月22日(日)
東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図(江戸東京博物館蔵)展示期間:4月1日()~4月22日(

【特集展示】(常設展示室内)
写楽の眼  恋する歌磨ー浮世絵ベストコレクションー

東京都江戸東京博物館では、4月1日再オープンを記念して、特集展示「写楽の眼 江戸東京博物館 恋する歌麿-浮世絵ベストコレクション-」を開催します。 浮世絵師の東洲斎写楽と喜多川歌麿は、すぐれた描写力により、18世紀後半を中心に江戸文化の最前線で活躍しました。版元の蔦屋重三郎によって才能を見出され、世に送りだされた2人の浮世絵、特に写楽の役者大首絵、歌麿の美人大首絵は、人々に新鮮な驚きを与えました。彼らの名作は現代でも高い人気を誇っています。

本展では、当館所蔵の写楽・歌麿による浮世絵版画作品と関連資料30点を厳選し、展示します。この中には、初公開となる作品が含まれています。その一つ、写楽の「市川鰕蔵(えびぞう)の竹村定之進」の力のこもった目の形象は、江戸東京博物館のロゴマークデザインのもととなったものです。江戸に花開いた浮世絵版画の世界をお楽しみください。

会期:4月1日()~5月6日(
会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室5階 江戸ゾーン 「江戸の美」「芝居と遊里」コーナー
開館時間:9:30~17:30(土曜日は19:30まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:4月9日、16日、23日(いずれも月曜日)

市川鰕蔵の竹村定之進 東洲斎写楽(江戸東京博物館蔵)
市川鰕蔵の竹村定之進 東洲斎写楽(江戸東京博物館蔵)

観覧料金:一般600円(480円)、大学生・専門学校生480円(380円)、中学生(都外)・高校生・65歳上300円(240円)、中学生(都内)・小学生以下無料 ※( )内は20人以上の団体料金。消費税込み。
*中・高・大学・専門学校生の方は学生証を、65歳以上の方は年齢を証明するもの(健康保険証・運転免許証など)のご提示をお願いいたします。
*次の場合は常設展観覧料が無料です。身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)。入館の際は各種手帳等のご提示をお願いします。
*毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は常設展観覧料が無料です。年齢を証明できるものをお持ちください。保護者が都内在住者であることを証明できるものをお持ちください。
*家族ふれあいの日に観覧の、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)2名の料金が半額となります。保護者が都内在住者であることを証明できるものをお持ちください。
*4月1日()は常設展示室の観覧料が無料になります。

お問い合わせ:東京都江戸東京博物館
TEL:03-3626-9974(代表)
FAX:03-3626-9950 
※電話でのお問い合わせは9:00~17:30(土日・祝日を除く月~金曜日)
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp