「見て・触れて・つくる」を親子で体験 すみだものづくりフェア2026
職人の技からロボットまで
未来の匠を育む「知る・おどろき」の一日

2026年9月5日(土)、墨田区文花のiU 情報経営イノベーション専門職大学で、「すみだものづくりフェア2026」が開催されました。

昭和62年から続く同イベントは、子どもたちにものづくりの楽しさを伝え、「ものづくりのまち すみだ」の技術や文化を次の世代へつなぐ取り組みです。2年ぶりの開催となった今回は、「知る・おどろき」をテーマに、区内の産業団体や企業などが多彩な体験企画を用意。会場には近隣から多くの家族連れが訪れ、朝から大きな賑わいを見せました。


会場には、墨田区に根ざした産業団体や企業による「ものづくり体験ブース」が並びました。
木工や革細工、めっき加工、紙やシリコンゴムを使った工作をはじめ、ロボットの操縦やアクリルスタンド作りなど、最新のデジタル技術を取り入れた企画も登場。参加料は100円から700円ほどで、整理券の配布が早々に終了するほど人気を集めたブースもありました。
普段は工場の中でしか見ることのできない素材や技術に触れ、自分の手で一つのものを作り上げる。子どもたちにとって、完成品を見るだけでは分からない、ものづくりの面白さや奥深さを感じられる機会となりました。

各ブースでは、子どもたちがスタッフの説明に熱心に耳を傾け、真剣な表情で作業に取り組んでいました。難しい工程では保護者がそっと手を添えるなど、親子で相談しながらものづくりを楽しむ姿も見られました。
会場の芝生広場には、キッチンカー「すみキチ号」などが出店。校舎内ではiUの学食が特別に営業したほか、千葉大学グリーンズによる「植物×食育体験カフェ」も開かれました。昼どきには多くの来場者が食事や休憩に訪れ、ものづくり体験の合間を思い思いに過ごしていました。


ロボット競技のブースを担当していたNPO法人SAKURA Tempesta(サクラテンペスタ)の波田野さん(写真一番右)は、今回の取り組みについて次のように話します。
「中高生にもボランティアとして参加してもらっています。ロボットの技術だけでなく、イベントを通して地域に貢献することについても学ぶ機会になっています。私たちの代表がiUの一期生だったことがご縁となり、このイベントに参加しています。iUでは、中高生のチームも出場するロボット競技大会も開催しています」
子どもたちに体験の機会を届けるだけでなく、運営に携わる中高生にとっても、身につけた技術を地域で生かし、人とつながることを学ぶ場になっていました。

イベントに参加していたご家族は、「近所の掲示板でポスターを見て、『ものづくり』という言葉に惹かれて来ました。紙を使ったモビール作りが楽しかったです」と笑顔で感想を聞かせてくれました。
江戸時代からものづくりが盛んな墨田区。会場には、長年受け継がれてきた職人の技や町工場の技術から、現代のものづくりを支えるロボットやデジタル技術まで、幅広い分野が集まりました。
素材に触れ、自分の手を動かし、作り手と言葉を交わすことで、ものづくりはぐっと身近なものになります。会場で生まれた子どもたちの「知りたい」「つくってみたい」という気持ちが、いつか墨田のものづくりを支える新しい力へと育っていくのかもしれません。
「すみだものづくりフェア2026」は、ものを作る楽しさとともに、その技術を受け継ぎ、未来へつないでいくことの大切さを感じられる一日となりました。






