体験!すみだでスポーツ
ライター:田中未来
いよいよスポーツの秋、到来。暑い夏を乗り越えた今こそ、身体を動かしてリフレッシュしたくなりませんか?今号は運動不足に悩む編集部が、すみだのまちで体験できるスポーツに挑戦しました。全員文系、運動神経に自信なし。そんな私たちが体を張った体験記をお届けします。天候に左右されず屋内で体験できたり、日常のスキマ時間をつかって参加できるメリットも。苦手意識があっても、初心者でも、誰でも楽しく心身ともに健康になれるスポーツ。ぜひ、一緒にはじめましょう!
曳舟 【ボクシング】
体験者:編集長 及川
体験動画3分【ボクシング】▼
及川編集長が参加したのは、曳舟にあるフィットネス型ボクシングジム「ニュートラル」。当日は、普段ジムで行っているトレーニングを実際に体験してきました。
及川:「『あしたのジョー』のファンで、ボクシングは見るのも大好きだけどやるのは今日が初めてです!」
やや緊張気味の編集長の心身をほぐすべく、まずは運動前の準備体操からスタート。オーナーの荒川さんは整体院で働いた経験を活かし、トレーニングメニューに体のケアを取り入れています。はじめにフォームローラーを用いて筋肉の疲労をとったり、関節の動きを柔らかくする動的ストレッチを行ったりしながら、ていねいなウォーミングアップを行います。
爪先を鍛える縄跳びでは想定以上の体力を消耗しつつ、パンチの出し方や構え方を練習するシャドーボクシングになると「燃えます!」と編集長のテンションも上がってきました。ジャブやストレートを放つ際に「頭の軸を安定させて、お尻とお腹に重心を置きつつ腹筋に少し力を入れて」と荒川さんからアドバイスも。
トレーニング後半は、グローブをつけてリング上でミット打ち練習へ。パンチの当たる小気味良い音が響く室内で、荒川さんの指示通りにジャブとストレートを交互に繰り出す編集長。すっかりボクシングの世界に没頭しています。しかし、2分×2ラウンドのメニュー終盤ではスタミナ切れとなり、最後は「まっしろになった」と燃え尽きるもどこか満足した様子。
その後、サンドバッグ練習や筋トレなど豊富なメニューを一通り終えてトレーニング完了。9割以上のジム会員が初心者で、妊娠中の方や、小さなお子様連れのお母さん、ジムでテレワークをしながら練習する方も。日々のストレス発散や体力づくりにもオススメです!
フィットネス&
ボクシングスタジオ
ニュートラル
【住所】
墨田区東向島2-16-4ナンカイ3
【TEL】
03-5655-0883
【営業時間】
平日:9:00〜23:00
(12:00〜17:00 トレーナー不在)
土日祝:9:00〜17:00
【定休日】
毎週月曜日(祝日含む)
鐘ヶ淵 【ボッチャ】
【ボッチャ】▼
ボッチャはヨーロッパ生まれのパラリンピック正式種目。ジャックボールと呼ばれる白ボールに、赤と青のカラーボールをチームごとに6球ずつ投げながら、いかに白ボールに距離を近づけられるかを競います。
ボッチャの魅力は、障がいの有無や年齢性別に関わらず、誰でも対等に楽しめること。ボッチャ練習会に参加した編集部も、試合を重ねるごとに徐々にコツを掴んできました。
参加者の方々から頂いたアドバイスはご覧のとおり。
●自陣に有利な場所にジャックボールを投げる。
●投球時は変形したボールの形をきちんと直す。
●二手三手先を読み作戦を立てれば誰でも勝つチャンスがある。
墨田区に本社を置くナガセケンコー株式会社では、90年代よりボッチャの普及や公式球の販売活動に取り組んできました。元社員で現在は墨田区スポーツ推進委員として練習会を主導する小室さんは、「ボッチャはすみだが日本で最初に取り組んだ地だという思いもあり、ぜひすみだで広めていきたい」と意気込みます。来年3月には墨田区初となるボッチャ大会を開催予定。大会出場に向けて練習会を定期開催しているので、気軽にご参加を。
ボッチャ練習会
毎月第4土曜に旧隅田小学校体育館にて
詳細は墨田区HPにて
錦糸町 【柔術】
体験者:編集部 田中
体験動画4分【柔術】▼
自分より体が大きく、力の強い人間の暴力から身を守るセルフディフェンステクニックの習得を目標とする「ホイス・グレイシー柔術アカデミー東京」。伝説の格闘家ホイス・グレイシーから直接指導を受け、国内初となる本人公認の道場で指導にあたるのは師範の増澤さん。白を基調とする清潔な道場で、体力に自信のない編集部にも、安心で安全な環境下での練習メニューを用意してくれました。
増澤さん:「グレイシー柔術では、無理な体力を求めず自然な身体の使い方を用いたテクニックや、テコの原理を利用することによって相手の攻撃を受けなくする技術を学びます」
当日挑戦したのは、ヘッドロックを未然に防ぐ方法、危険を察知して逃げ出すための座り方と立ち上がり方、馬乗りになられた状態から脱出する方法の三つ。いずれも無駄な体力を消耗せず効果を発揮できるもので、体の動かし方を学び、反復練習を繰り返すことで、キッズや女性も含め誰でも身につけることができます。
競技よりも護身術の有効性を大切にしてきたグレイシー柔術は、「常に意識を持てれば、危機的状況回避できる可能性が上がる」と増澤さん。弱さが強さに変わる瞬間を、ぜひ道場で体感してみてください。
ホイス・グレイシー
柔術アカデミー東京
【住所】
墨田区緑4-34-1
【TEL】
080-3450-9585
【定休日】
日曜休館、クラス開講日についてはHP参照
吾妻橋
【ボルダリング】
体験者:編集部 木下
体験動画5分【ボルダリング】▼
ホールド(壁についている石)を使いながら、自分の身体だけで壁面を登るボルダリング。今回挑戦したのは、グリーンアロー浅草吾妻橋店のクライミングウォール。同じ色の石だけを使って登るのがルールで、難易度別にコースが分かれているので、初心者から上級者まで同じ壁で遊べます。登り方のコツは「腕を伸ばした状態を維持して、手と両足の形が三角形になるように三点支持を保つこと」と店長の高澤さん。
コースが難しくなると、クライミングの中に要求される動き(ムーブ)も増えていきます。ホールドの掴み方に苦戦しつつ、コースレベルを上げていく編集部。
どのコースにも核心と呼ばれる難所が存在し、事前に頭の中で登り方を組み立てることも重要です。「ホールドから手を離さない気持ちの強さも大事」と高澤さんのアドバイスも。壁の傾斜角度によってバランス力や筋力が要求されるものもあり、定期的にコースを作り替えているので、いつ来ても刺激的なクライミングを楽しめます。
グリーンアロー
ボルダリングパーク
浅草吾妻橋
【住所】
墨田区吾妻橋1-23-30
パトリア吾妻橋1F
【TEL】
03-6658-4906
【営業時間】
月~金曜日:12:00~22:00
土日祝日:10:00~20:00
【定休日】
なし(パトリア吾妻橋の休館日は除く)
東向島 【ヨガ】
体験者:編集部 永岡
体験動画3分【ヨガ】▼
深い呼吸を繰り返すことで、より筋肉が伸びていく感覚を味わえるヨガ。向島百花園の通りにある「スミダスタジオ」は、鳥のさえずりや虫の音を聴きながらヨガを楽しめる下町の癒しスポットです。
「周りの方と比べず自分のできる範囲でポーズをとりましょう」と優しく迎えてくれたのは、朝ヨガとスローヨガのクラスを持つ講師のMaiさん。頭部や肩まわり、股関節から臀部、背中に至るまで、体のさまざまな部位を意識しながら、筋肉をほぐしたり伸ばしたりしていきます。
四つん這いで背骨を動かすキャット&カウ、ヨガの基本ポーズを決まった順番で連続して行う太陽礼拝、片足で立って行うバランスポーズなど。ヨガ初挑戦の編集部も、はじめは慣れないポーズに戸惑いつつ最後にはシャヴァーサナ(屍のポーズ)の姿勢で心身ともにリラックスした状態に。
「心の静けさや穏やかさを通して、自我を見つめる時間を持てるのがヨガの魅力」とMaiさん。秋の夜長にはスタジオが鈴虫の音色に包まれます。
スミダスタジオ
【住所】
墨田区東向島3-25-8
【公式LINE ID】
@sumida.studio
クラス開講日や各講師のスケジュール詳細についてはHP参照
すみだで見つけた!
アスリート
2016リオパラリンピック
水泳競技日本代表
森下 友紀さん
現在、押上に暮らす森下さんは元パラリンピックの水泳選手。2016リオパラリンピックにて、自身のクラスでは国内初となる"片手バタフライ"(※現行ルールでは不可)に挑戦し、日本記録を出しています。オリンピックとは異なり確立された泳法や手本のないパラリンピックの世界では、何ごとも「自分で考えて、自分でつくっていく」ことが求められたと言います。
森下さん:「運動神経がずば抜けて良いわけでもなく、センスが良いわけでもない。だからこそ、まずは自分の泳ぎを疑って試行錯誤を重ねて工夫を凝らすことを学びました」
必然的に己と向き合う時間が増える水泳は、内向的な自分の性格にも合っていたと話す森下さん。これからスポーツをはじめる人に向けて、「興味のあるものを色々と試して、自分に合うものを見つけてみてください」とエールを送ります。
【プロフィール】
森下友紀(もりした・ゆうき)
1996年生まれ、松戸市出身。
昨年墨田区に引越して、自宅の「よりみち自由室」を一部開放する「住み開き」生活をスタート。地域や子どもと関わる仕事を続ける一方、今秋には全国障害者スポーツ大会の東京都代表選手として大会出場予定。
すみだ
スポーツ健康センター
今年4月にリニューアルオープンしたすみだスポーツ健康センターでは、区営公共施設ならではのリーズナブルな価格で、スポーツ教室やプールを年間を通じて楽しめます。
自然光の差し込む室内温水プールは、全長30mの回転型ウォータースライダーをはじめ、水深の浅い幼児向けプールや流れるプールもあり。ヨガやピラティス、幼児と小中学生を対象にした水泳教室も随時開催中。
トレーニングルームでは、機材やアイテムを使用して目的に合わせたトレーニングができます。月に一度、プールとトレーニングジムの無料開放日も。
すみだスポーツ健康センター
住所:墨田区東墨田1-6-1
TEL:03-5247-7755
駐車場80台あり。
営業時間や利用料金の詳細はHPを参照
HP:https://www.sumispo.com/
今注目のスポーツに
チャレンジ!『パデル』
『パデルってどんなスポーツ?』
パデルはスペイン発祥のラケットスポーツで、テニスとスカッシュを合わせたような競技です。コートサイズはテニスコートの半分ほど、体力負荷も少なく誰でも気軽に楽しめます。最大の特徴は強化ガラスと金網に囲まれたコート。この壁を活かしながら戦略的にプレイするのが魅力です。
東東京初のパデル施設として、今年1月にオープンした「パデル東京ミズマチ」は、東京スカイツリーを見上げる屋外コートが3面、ラケットとシューズのレンタルに、シャワーや更衣室も完備。国内外で人気急上昇中のパデルを、ぜひ一度体験しに来てください!
パデル東京ミズマチ
住所:墨田区向島1-32-4
TEL:080-5140-9666
営業時間:8:00〜22:00(年中無休)
体験レッスンあり。
利用料金の詳細はHPを参照
HP:http://www.padelasia.jp/place/padel_tokyomizumachi