ものづくりが次世代に引き継がれるように

私が小さい頃（昭和40〜50年代頃）墨田区には今よりもたくさん工場があり、その音やにおいが生活の中に溶け込んでいました。

学校帰りに工場を外から眺めていると働く人が中に入れてくれて、飲み物を出してくれたり、お土産をくれたりして。

お土産は鉄の塊だったりするのですが、何に使うかわからないものの、持ち帰って机の引き出しにしまい、たまに取り出してずっしりとした重みを楽しんだりして。この経験が今、私がものづくりの仕事をしている一つのキッカケになっています。

近年は町工場が減少し、ものづくりが日常から離れつつあります。そんな中でも、子ども達にものづくりに親しんでほしい。墨田区のオープンファクトリーイベント「スミファ」を私が立ち上げた理由の一つにはそうした想いがあります。

ものづくりという誇り高い仕事が次世代に引継がれるよう、今できることを行っていきたいです。