下町人情キラキラ橘商店街に新しく開業したパン屋 「ベーカリー チャウチャウ」
2020年9月6日、下町人情キラキラ橘商店街に新しく開業したパン屋「ベーカリー チャウチャウ」をご紹介します。
商店街の明治通り側の入り口からすぐ。
パンをくわえた、かわいいチャウチャウの絵が描かれた青い看板が目印のお店です。

取材に伺ったのは、お店の定休日。
約束の時間に訪ねると、翌日の仕込みの手を止めて、店長の棚村さんが出迎えてくれました。
棚村さんは、生まれも育ちも墨田区八広。
実家の写真屋さんを手伝いながらも、何か食に関する仕事をしたいと思っていた棚村さんは、3年前パン作りの学校へ通い始め、卒業するとすぐに、パン屋を開業すべく物件探しを始めました。
人通りのある商店街で空き物件を探している時、丁度空きが出てこの場所に決めました。
店の中は、真新しく清潔に保たれていて、目の前のケースと棚には様々なパンが並びます。

お店に入ってすぐ左手の棚の中には草が生えていますが、こちらは観賞用ではなくて、千葉大学環境デザイン研究室の方々に手伝っていただいて水耕栽培しているハーブで、パニーニのミートソースなどに使用されています。


販売されているパンには、国産の小麦を使用しているそうですが、国産小麦にこだわりがあるというよりは、
「自分が何をお客さんに出しているのか、お客さんが安心して口にできるものを」
という点にこだわって、小麦だけでなく砂糖やバターなど、すべての材料に安心の国産を使用しているとのことです。


食感は、ふわふわもっちり。噛むとほんのりじわっと甘みがある生地です。
パンの種類も豊富で、中でも是非味わっていただきたいのは、商店街の名前の「橘」にちなんだものをつくろうと、同じ柑橘系のレモンのジャムを白あんに混ぜた「橘あんぱん」。

新たな商店街の名物です。

取材中に、コロネパンが焼きあがりました。
カリカリっとチョコチップの食感がのこる「モカチップコロネ」です。

こうして、前日に仕込むものと、当日は朝の5時から開店時間の11時までその日の分を作り続けます。
今は、同じ学校に通っていた方に手伝ってもらっていますが、ゆくゆくは全て一人で切り盛りするということで、だいぶ慣れてきたとはいえ、なかなか大変だなと実感しているそうです。
確かに、聞いているだけでも大変そうですが、そう言いながらも時折見せる明るい笑顔にたくましさも感じます。

ところで、店名の由来は?と聞くと
「チャウチャウが好きで一度は飼ってみたいと思うけど、多分一生飼えないからお店の名前にした」そうです。

文字通りの「看板犬」。町の皆さんにも愛嬌を振りまいています。
想いが詰まった、美味しいパンとともに「ベーカリー チャウチャウ」が町に広まって行くことを願います。
「今日はお休み〜?」と取材の最中にも通りからご婦人の声。
開店してから約1ヶ月、すでに常連さんが出来つつあるようです。
まだ食べたことがない方、是非一度ご賞味あれ。
2023年12月25日 更新
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