すみだ物語

街のものがたり

第8回すみだファクトリーめぐり「スミファ」

ものづくりのまち、すみだならではのイベント
「スミファ」が今年も趣向を凝らして開催

スミファ

さまざまな業種の工場が集積する墨田区ならではのイベント「スミファ」が11月23日(土・祝)・24日()の2日間にかけて開催されました。
「スミファ」は、普段は見ることのできない工場での職人の技術や機械を間近で見たり、親子で楽しめるワークショップなどを体験することのできるイベントです。
区内全域にわたる参加企業28社の工場をめぐり、工場見学やワークショップ、物販、スタンプラリーなどさまざまな企画が用意されています。

今年は、すみだ北斎美術館、緑町公園で「すみだコーヒーフェスティバル」や「たばこと塩の博物館」でのワークショップ、東京スカイツリータウン・ソラマチ・すみだまち処で「すみだ3M運動スペシャルウィーク」が同時開催され、イベントの幅を広げています。

編集部でも、いくつかの工場見学やワークショップを巡ってみました。
まずは、「スミファ」インフォメーションセンターに寄りガイドブックをもらってからのスタート。今年のインフォメーションセンター(ワークショップも開催)は、5月に押上に墨田区の「新モノづくり創出拠点」としてオープンした「コトモノミチ at TOKYO」(セメントプロデュースデザイン)が会場となりました。コトモノミチ at TOKYOは、墨田区をはじめ全国各地の工場や職人たちとともに考え、デザインされた商品の紹介と販売を行っています。

コトモノミチ at TOKYO

「コトモノミチ at TOKYO」でのワークショップのひとつに、東京東信用金庫主催の「一億円の重さを体験しよう」が開催。積まれた一億円(見本)と一緒に記念撮影をしたり、クイズに答えて正解すれば、可愛い動物の貯金箱がもらえます。

一億円の重さを体験しよう

「スミファ」スピンオフ企画で開催された「たばこと塩の博物館」では、“Cuteなアイマスクを作っちゃおう”など5つのワークショップが開催しました。この日は、朝から雨に見舞われながらも会場には大勢の家族連れの姿が見られました。

「子どもたちがモノを作るのが好きなので毎年楽しみにしています」、「スミファはいろんなワークショップを開催しているので子どもと一緒に楽しんでいます」というご家族の声を多く聞くことができました。

スミファ

スミファ

東京スカイツリータウン・ソラマチ5階のすみだまち処では、「すみだ3M運動スペシャルウィーク」が同時開催、セイコーミュージアム主催の時計の部品を使った「時のフローリウムボールペン」作りや、名刺と紙製品の博物館主催の山櫻オリジナル私製ハガキによる「活版印刷で年賀状作り」、大関鞄工房主催の職人が作る「Firstオーダーバッグ」のワークショップを開催。

時のフローリウムボールペン

活版印刷で年賀状作り

スミファ

 

23日(土・祝)夜には、スミファレセプションパーティーが開催。スミファ参加企業や関係者が一堂に集まり、情報交換や交流が活発に行われていました。山本亨墨田区長も激励に訪れ、多くの人たちの参加により、賑わいを見せていました。

スミファレセプションパーティー

毎年女性に人気の硝子企画舎の「フュージング技法でつくるガラスアクセサリー」や家族で楽しめる印刷会社サンコーの印刷の技術を楽しみながら学ぶ「スタンプ体験」や「キーホルダー作り」などのワークショップやゲーム、工場見学にも多くの人たちが訪れていました。

埼玉から訪れていた参加者は、「去年初めて参加しました。子どもも楽しみにしていたので、今年は少しでも多く回れるように、車で来ました」。

「工場ファンやほかの地域からも訪れる職人や技術者、女性のグループなどさまざまな人たちが毎年訪れていますが、今年はさらに家族連れも多く、子どもたちが楽しく遊んでいる姿を各会場で見かけました。地域の方々に幅広く認知されてうれしいですね」と答えるスミファ実行委員。

 

スミファ

墨田区の工場は、歴史のある企業も多く「金属の絞り加工」のプレス加工体験を開催した岩井金属金型製作所は、1935年(昭和10年)に鈴の金型製造工場として創業。

真鍮鋳物の「リンゴキーホルダー作り」を開催した、東日本金属は1918年(大正7年)に「小林合金鋳物工場」として創立、101年の歴史を有します。戦後に千葉県から醤油蔵を移築した鋳物工場の中を見に来るファンも多いようです。

スミファ

エコバックに便利な「革製ハンドルカバー」のワークショップを開催した東屋は、1914年(大正3年)の創業。
創業100周年を記念して誕生した「まるあ柄」は、2016年「すみだモダン」を認証。
「SNSで見つけて、ワークショップに参加しました。素敵なハンドルカバーができ上がりました」と友人同士で参加したお二人は、木戸麻貴社長と記念撮影。

スミファ

その他にも工場の技術を生かした、普段体験できないスミファならではの工場見学やワークショップが盛りだくさん開催されました。

「すべての参加企業の工場見学とワークショップに参加してみたい」というスミファの第一回開催から毎年訪れているスミファファンにも多く出会いました。
今まで知ることのなかった知識や感心を覚え、大人でも子どもでも学んで楽しめる“すみだ”ならではのイベントでした。
工場の技術への感心もさることながら、工場には、若い男女の職人や技術者、スタッフが多く、アットホームで社内も明るく気さくな方々ばかりという印象を受けました。

 

第8回スミファ参加企業

【紙・印刷】大東印刷工業、望月印刷、東北紙業社、サンコー、どうち製本所・紙工房堂地堂
【金属】岩井金属金型製作所、石宏製作所、浜野製作所、東日本金属、ヨシズミプレス、ミヨシ
【革】HIS-FACTORY、東屋
【硝子】硝子企画舎、ちいさな硝子の本の博物館
【樹脂】サトウ化成、チバプラス、中空工房(ケンエレファント)
【塗装】D-color、マイスターズグリット
【繊維】ホリゾン、MERIKOTI(オレンジトーキョー)
【デザイン】CREW、コトモノミチ at TOKYO(セメントプロデュースデザイン)
【サポート】東京都立産業技術研究センター墨田支所、城東労働協会
【石けん】松山樹脂
【ハンコ】慶文堂
【飲食】すみだ自家焙煎珈琲店連絡会(すみ珈連)/しげの珈琲工房、自家焙煎珈琲専門店Cafe Sucre、松崎珈琲、カフェ・ボンフィーノ、CAFE SOLE 日出印象(台湾から特別参加)

主催・運営:スミファ実行委員会
共催:墨田区
後援:株式会社ジェイコム東京すみだ・台東局、一般社団法人墨田区観光協会、墨田区商店街連合会、すみだ地域ブランド推進協議会、TAIWAN DESIGN CENTER、中小企業庁、東京商工会議所墨田支部、東京東信用金庫、日刊工業新聞社