すみだ物語

暮らしのものがたり

男を上げるお洒落学【9】

Vol.9 革靴のお手入れ

人の弱みにつけこむことを「足元を見る」と言います。元々は、駕籠かき(かごを担ぐ人)が、旅人の足元を見て疲れ具合を見抜き、料金を吹っかけていたことが語源だそうです。
現代では疲れ具合どころか、革靴に人となりが表れると言われており、足元は第一印象を決める重要な要素となっています。
泥だらけの革靴を履いた営業マンと契約しようなんて思いませんよね。
今回は革靴のお手入れについての話です。

いくら高級な革靴を履いていても、お手入れがされていなければ台無しです。
逆に高価ではなくてもお手入れが行き届いている革靴は、その人に信頼を与えてくれます。
それほど難しいことではありませんので手順を説明します。

(1)靴のお手入れは、シューツリー(シューキーパー)を入れた状態で行う

  • シワの部分に汚れが溜まると革が呼吸できなくなり、そこからひび割れがおこるので、シワが伸びた状態でお手入れをしてください。

(2)ブラッシングでホコリや汚れを取る。

  • 柔らかい馬毛のブラシを使うのが理想です。
  • 酷く汚れている場合は革用クリーナーを使うか、クリーナーが無ければ水で湿らせた布をしっかり絞ってから拭いてください。

(3)水分を補うためにデリケートクリームを塗る

  • 布などにクリームを取り全体に伸ばします。

(4)油分や色味を補い、光沢を出すために油性もしくは乳化性クリームを塗る

  • 米粒1,2粒くらいのクリームを歯ブラシなどに取り全体に伸ばし、硬い豚毛のブラシで革に馴染ませます。

(5)もっと光沢を出したい場合は油性ワックスを塗る

  • 爪先と踵だけ光沢を出すとメリハリのある仕上がりになります。

革靴のお手入れ

左からデリケートクリーム、油性クリーム、油性ワックス。
1つで済ませるとしたら、と言われたときには、私は油性(もしくは乳化性)クリームと答えています。

革靴のお手入れ

光沢を出すコツについてはまた別の機会に説明致しますね。

たかが足元、されど足元です。
いつ見られても良いように革靴を綺麗に保っておきましょう。

 

文章・写真 郷間裕(フィボナッチ紳士洋品店 店主)

フィボナッチ紳士洋品店
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