すみだを愛して四半世紀

すみだのタウン情報紙「アベニュー」 臼井征子

すみだを愛して四半世紀

「墨田の皆様のお役に立つ保存していただく情報紙」として1995年8月に誕生した「アベニュー」が26年目、266号になりました。(当初は月刊、2016年秋号から季刊に移行)。

発行当時は1897年生まれの祖母、7人の孫という5世代健在の一族で、ご家庭に届き家族で読める新聞を目指しました。

第一号の特集は「錦糸町改造計画只今進行中!」、すみだの施設、オープンする施設をご紹介、26年間のすみだのまちの変わり様を読者にお伝えして来たのは誇りの一つです。

バブル経済破綻後のフリーペーパー発行は資金的負担も大きく、累積する赤字に三大紙折込み5万5千部から3年目には新聞折込一紙とポスティング(自分でバイク配布)に変更、何のために発行を続けているのかと自問自答の日々なのに月が替わると「今月は何を特集しよう。」と頭と身体が動き出すのでした。

発行と同時に寄せられる沢山の感想・激励のお手紙と26年間で取材等でお会いした方、支えて下さった方「アベニュー」で培った人脈と友情が何よりもの財産です。

デジタル社会となり、紙媒体の存在そのものが存在の危機と懸念されますが、きめ細い情報、記録として残す役割と責任を感じています。

3児を育てながら30歳で社会復帰、40歳で会社設立、50歳で「アベニュー」、60歳でブログ、70歳でフェイスブック参入、さて節目の80歳は…と、楽しみにしながら赤いバイクで区内を走り回っています。