すみだスケッチ

すみだの想い出

地域や親から学んだ過去から未来に繋がる発想

髙橋正実

クリエイティブディレクター・アートディレクター・デザイナー
髙橋正実

子供の頃は街が遊び場で、街の人達がいつも声を掛けてくれました。外から家の中の様々なお仕事が見えて「仕事って楽しそう!」と毎日わくわくしていました。街の人達の色々なお仕事やお祭りが地域で続く仕組み、沢山の人たちの歴史を見聞きして育ち、やりたいことがいっぱいありました。そんな地域で育つと、〝全てはつながっている〞ことに気づくのにも時間はかかりません。

両親も墨田区生まれで、母は日頃から江戸時代の循環型社会のような地域での経験を話してくれました。過去と現在、そして母が想像する未来の話も面白く、そこから「ヒト・コト・モノ」「ブランドストーリー」等の自分なりの言葉の発想法も学んでいたのかもしれません。母の話は、様々な社会問題の解決方法や、昔の教えを今にぶつけると同時にそれにあてはまらないがために見逃しかねないものへの適応力も身につけること、世界は根本的には変わらぬ構造で私達が新しい役割を学べば地球や人類にとって素晴らしい光景を創造できるなど、話題が尽きませんでした。

我が家は墨田の武家だったそうで、こうした会話の感覚は武士の自治の精神に基づくものかなと思います。

〝地域力〞とはこうした感覚かもしれません。今一度皆で墨田の歴史を辿り、地球や人類の未来を創造してゆけたらと思います。